2014年11月3日月曜日

アンティーク天国


前々から行こうよ!と言われていてずっと機会を逃していた
CIKAPUNDUNG(チカプンドゥン)。

ここにはいつもお世話になっているロイムさんのアトリエがあるよってことで
たまたまタイミングもよかったので
二人でチャリンコに乗って行ってきました。

わたしは、街の一角に小さなアトリエ兼ギャラリーがポツネンと建っているのを想像していたのですが
着いたのはなにやら廃墟のようなビル。
チャリンコごとエレベーターに乗って3階へ。
チーン!(本当にチーン!っていう昔のタイプのエレベーター)

エレベーターのドアが開くと、そこは
なんというか、
天国だった!

廃墟ビルのような建物の中には小さなテナントがひしめいていて
さながら中野ブロードウェイ!

超テンションあがる!ヤバい、超天国!

行ったのが夜の9時頃だったので、お店の大半は閉まっていたのですが
それでもガラス越しに見える店内の商品とか
まだいくつか空いているお店だとかから見える
アンティークの品々。
それがね、もう、たまらなくいいのですよ。

日本でこういうアンティークの商品が見れるようなお店は
一見さんお断りなお店が多いので入る機会がないのですが
ここでは皆が買わない私に色々説明してくれるし
本当に楽しい。

アンティークの商品も、
いかにもネシア的に雑に汚く飾ってあるんじゃなくて
本当に大切にされて展示されている感じがすごく素敵なのです。
日本人も買い付けに来る事があるらしく
そこには価値のありそうなものから
本当にガラクタまであって
でも私には宝箱のようなところでした。
ネシアはオランダの植民地だったり
日本に占拠されていた歴史があるので
オランダの古い品であるとか、日本のものもありますし
超ワクワクしました。

アンティークルーム!

この写真じゃ伝わりませんが
こういう風にテナントがいくつも連なった通路が
迷路みたいに何本もあります。

このワクワク感っていったらもう!
廊下には古いテレビがゴロっと転がっていたりします。
ホコリをびっしりかぶった鞄とか
大鍋まで売っています
手前がいつもお世話になっているロイムさん。
オランダ人が発行した
世界美術史の本を手にしています。
なんだと思います?
本物かどうかは知りませんが
1976年11月16日に発行された
インドネシアのパスポートに記載された移住VISAです。
76年といったら私生まれてないですよ。
キャンドルスタンド!!
かわいすぎる!
あたまにある二つの突起にろうそくをたてます。
こんな顔してろうそく支えてくれていたら
私は毎日でもろうそくを使っちゃいます
どこの国のでしょうね。
大きさ的に公共の場にある電話のように見えますが
お金を入れる所がないので
違うかな。


購入されて
ダンボールにくるまれて出荷待ちのイスたち。
魅惑の振り子時計
たぶん手前のが美容院のイスで
両脇が歯医者のイスなんじゃないかという
私とロイムの結論
バグース!
すっごく可愛くて欲しかったコーヒーのミル。
壁に固定して使うようですが
ものすっごい使いづらそう。
お値段は27,000円。
高ぇ~
書斎のようなレイアウトがキュンときます。
全部売り物です。
トイレの看板はホイールに挟まれてました
ジョグジャカルタのお土産だったものでしょうか。
キーホルダー。
キーホルダーって絶対にゴミになるのに
たまに買ってしまうんですよね。
なんなんでしょう。
三重の田舎のばあちゃん家にいったら
ばーちゃんが引き出し3段分のキーホルダーコレクションしていたので
血筋かもしれません。
体中にアラビア語を携える
何か……何かの動物…動物?
目的が不透明なわりにはすっげぇでかくて
お店に入りきらないので外で待機。
看板娘。
謎の陶器の鳥さん。
目元がチャーミングです。
ケネディ夫妻(だよね?)のスナップの横に
不自然に直立する自由の女神。

丸善の読者カードなんてものまで売っていました。
活版印刷です。

こんなものたちに囲まれて住みたい。

ここは3階で、3階がアンティークを中心にした階で
2階はエレクトロニクスの階です。(時間的に全部閉まっていましたが)
3階は、アンティークな商品を扱っているのですが
ロイムさんみたいに、アトリエ兼ギャラリーにしていたり
工房として使っている店舗もあって、それはもう楽しいのです。
売れないアーティストたちがこの廃墟で、一ヶ月3000円払って、滞納して(笑)
ここに夜な夜な集っているのです。
お香を炊いて、なぜか上半身裸で
すっごいへたくそな油絵を書いている画家とか
そういう空気感がやはり昭和を感じさせます。

売れないアーティスト、ダフィッド氏(友達)のアトリエ兼ギャラリー。
ダフィッドの作る作品は
本人に似合わず(失礼)すっごいキュートなんです。
私は彼の作品は大好きで
日本で活動したらイラストレーターとして売れそうなのにな
といつも思っています。
彼が作った木の小物たち。

かわいいキャラクターたちがお店のガラスから覗いています。

ちらっ

コーヒーを頼むと
マッチョなおじさんが作って運んで来てくれます
うでがごっつい。
コーヒーは砂糖がこれでもか!というくらい入っていて
でもそれにまけないコーヒーの美味さ。
ここは宝石を扱っているお店で
天然石を指輪に加工したりしています。
アメジストを観察。
普通の商売と平行してこんなこともやっています。
石の模様を切り出して、
風景画だったり肖像画だったりという風に見える部分を探して
それをアクセサリーにして売ったりとかもしているみたいです。
上の二つも、女の人の胸から上の絵に見えるっていうことらしいです。

こんな風に板から探すみたいです。
ひとつプレゼントしてくれました。
これは、
「Mummy(ミイラ)が横向いているみたいにみえる」
のだそうで。(笑)

これが結構マイナーな分野ではないらしく
コレ専門の雑誌まで出ていました。
私は初めて知りましたが。

ロイム氏のアトリエの一角。
作ったばかりという
すーぱー立て付けの悪い引き出しは
カラフルでかわいい。

ロイムの版画。
アーツアンドクラフツ運動をもじったと思われる
アーツアンドドラッグ。
ロイムはまじでめっちゃくちゃ絵が上手いので
尊敬していますが、たまにこういう変なのを作る。笑


食堂にあったお花。
ジャスミンの家族で、ジャスミンの匂いがします。
夜に開くお花だそうで
夜中の1時頃になるといい匂いがあたりに漂うのだそう。

これも食堂にいたお魚。
びっくりするほど真っ直ぐな体です。


 てなわけで、アンティーク天国でした。

私はこれからしばらくはここに入り浸りそうな予感です。



0 件のコメント:

3年ぶりです

ご無沙汰しております、Kuroです。 アーカイブとしてしか機能していないこのサイトですが、 それでもある程度の方が見てくださっているようで有難い限りです。 インドネシア在住時の2年半の間は、ほぼ毎日更新しておりましたが 日本での暮らしに忙殺されて、 書こう書こうと...